この恐怖、分かち合い




カチカチ


カチ


「キョン君、大丈夫ですか?」

「いや…大丈夫と返事はできんな、残念ながら。」

「ええ…僕もですよ。」



あと数分で今日が終わる。
おそらく明日は来ない。


一万を越えた回数の同じ夏がまた始まるのか。



また「俺たち」は消されるのか。



今俺は古泉の家に、古泉の側にいる。



一人ではこの巻き戻しを過ごせなかった。



「…ホントにすまんな。何も思いつかずに…。

押しかけて来て。」


「いいえ、僕は嬉しかったですよ。」


「…ごめん。」



「謝らないで。」



古泉は俺の肩をそっと抱きしめた。

この温もりが心地いい。



「…次の僕たちがきっと…。」
「…ああ、そうだな…。」




今はただこの時を二人で…



カチ。



#####


(また毎日 キョンや皆と

遊びたいな。)



(終わらなければ)



いいのに。


カチ。




end




うーん、ヤマがないオチがないイミがない。
エンドレスエイトは好きな話なんですが…;



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